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Answers HERE~くらしを磨くヒント~ vol.32 「ミッドライフクライシス」に立ち向かう! ~大人女性のキャリアお悩み相談~

2017.11.17

「私の仕事、今のままでいいのかな?」
「すっかり育児中心の生活で社会復帰できるか自信がない…」
「思い描いてた理想と現実って、だいぶ違う」

ふとした時に自問自答してしまう。理由なく将来の不安に襲われたり、自分のキャリアを振り返って虚しさや焦りを感じてしまう。それって実は、40歳前後を中心に社会現象になりつつある「ミッドライフ・クライシス」(中年の危機)かもしれません。
編集部のリサーチによると、「現状のキャリアに不満や不安を感じている」という30代〜40代の女性は全体の33%。また、「どちらとも言えない」と回答した方は52%でした。
仕事で経験を積み重ねて行く一方で、結婚や出産を機に大きな変化と選択を迫られてしまうのがこの年代の女性たち。パーフェクトな正解がないからこそ抱くモヤモヤ感や悩みにどう向き合っていけばいいの?キャリアコンサルタントの大西素子さんに聞きました。

結婚・出産でキャリアが止まっている女性の“クライシス” ※子育て中の30代~40代の女性50名にアンケート

Q. 自分のキャリアについての悩みは
1位:子どもの教育費や老後のことを考えると収入が欲しい 74%
2位:このまま子育てや家事をしているだけでいいの?と時々不安になる 54%
3位:やりがいのある仕事をして生活にメリハリをつけたい 40%
4位:産後、仕事復帰してバリバリ働いている友だちを見ると羨ましい 38%
5位:仕事をしたくてもできない(仕事がない、子どもが保育園に入れない) 32%

子育てはパワーのかかる大仕事。子どもの日々の成長に悩んだり喜びを覚えたりしながら、親として共に成長させてもらえる貴重な時間です。ただ、少し手がかからなくなる年頃になってくると、子育てと家事だけの生活に行き詰まりを感じたり、「外へ出てみたい」「働かなくては」という欲求が強くなる方も多くいます。そんな時に取るべきアクションは?

お悩み1:時間の融通がきくテレワークが理想

出産前は営業を5年、接客のパートを1年やっていました。どちらもサービス業のため土日出勤、夜も遅い場合があって時間の融通がしにくかったです。
できれば今すぐにでも社会復帰したいですが、土日休みで子供の風邪などにも対応できる仕事を希望しています。本音を言えば、子育てをしながらテレワークで収入を得るのが理想です。(30歳/女性)

テレワーク(在宅勤務)はセルフコントロールが重要

A. テレワーク(在宅勤務)はセルフコントロールが重要
近年は女性の働き方も多様化してきましたので、テレワーク(在宅勤務)でキャリアを積むことも十分可能となりつつあります。ただし、営業や接客というお仕事のご経験は対面が基本だったかと思いますので、テレワークで社会復帰されたいのであればICT(パソコン技術)の知識やスキルの習得、どのように仕事を作り出していくかという情報収集が必要となりますね。
また、在宅勤務はお子さんと一緒にいられるというメリットの反面、お子さんと一緒にいても期限までに仕事をきちんとやり遂げるというセルフコントロールやプロ意識も必要になります。
その上で、企業で働くのであれば求人情報で「在宅勤務OK」の仕事を探したり、フリーランスで働きたいのであれば、まずはご自身の提供出来る価値を棚卸ししてみてはいかがでしょうか。具体的にどのようなテレワークのお仕事があるのかはwebサイトやセミナーなどで情報収集する事が出来ます。

お悩み2:ブランクが長いので再就職が不安

出産前は会社員で営業事務をしていました。子どもはまだ幼稚園でいざという時の預け先がないため、フルタイムで働くのは小学校に上がってからだと思います。ただ、ブランクが長いため就職先が見つからないのでは…という不安があり、社会復帰のタイミングを悩んでいます。(37歳/女性)

再就職のタイミング

A. 復帰のタイミングに正解はありません
子育てからいつ社会復帰するかというタイミングは、出産後の女性のキャリアで誰しも一度は直面する悩みですね。結論から言うと望ましい社会復帰のタイミングに「ここ!」という正解はありません。
乳幼児期には乳幼児期の、小中高生時期には小中高生時期の、それぞれの子育ての悩みはありますので、ご自身が「今だ!」と決めた転機に上手に対処出来るようにすることが大切かと思います。

「転機を乗り切るための4つのS」という考え方があります。ご自身がどのように変化をコントロール出来るか点検してみてください。1、状況(Situation)・・・今の状況をどうしたいのか。どのような方向に行きたいのか。2、自己(Self)・・・変化を前向きに受け止められるのか。自分のスキルや経験をどのように活かせるか。3、支援(Support)・・・親しい友人や家族などから心理的な支援を受けられるか。4、戦略(Strategies)・・・転機を乗り越えられるような様々な方法や戦略を試みているか。環境は最初から用意されているものではありません。次のライフステージに向けて子育てをしながら働くことを楽しみたいという気持ちがあれば、職場や家庭の理解やサポートの環境は徐々に作られていきますよ。

お悩み3:数年後のことを考えて資格を取りたい

育児中で何の資格もないので、現状働くことは厳しいのかなと思っています。事務職しかしたことがなく、私が社会に出てもできることは限られている気がします。今は子どもの成長をたくさん見てあげたいですが、数年後本気で「このままでいいのかな?」と思う日がくるように思います。今は、その時にできることはないか、何か資格を取ろうかなどと漠然と考えています。(38歳/女性)

興味がある分野の資格を探す

A. 興味がある分野の資格を探す
今の時代はIT(情報技術)やAI(人工知能)などの技術の進歩が激しく、子育て中の女性だけでなく全ての人が時代の変化に対応出来るスキルや知識を更新していく必要がありますね。10年後には今の仕事の50%がなくなるとされる一方で、人生は100年時代に突入すると言われています。つまり、時代の先を見て自分も変化し続けることが常態となってきます。仮に今何らかの資格を持っていたとしても数年後には古くなるかもしれません。何歳になっても学び続けることが求められてきますね。

資格がなく事務職しか…と言うことですが、その中でも培われた経験や専門性がきっとあるはずです。まずは漠然と考えていることをより具体的に「私は何に興味があるのか」「どのようなことで社会に貢献していきたいか」を考えてみては?
例えば人のお世話をすることで貢献したいなら「保育士」や「介護士」、お金のことに関わりたいなら「税理士」や「FP」、主婦という経験を住環境で活かしたいなら「インテリアコーディネーター」、医療系に興味があるなら「登録販売者」、語学を活かしたいなら「TOEIC」など、一例ではありますが目指す資格を一つ決めてみてはいかがでしょうか。一つのことを学ぶと、また次に学びたくなるものが見つかってきて視野が広がります。ただし、資格は取ったからと言ってすぐに仕事に繋がるものではないので、その資格を誰のためにどのように活かすかを考えて行動することが最も大切ですね。

仕事ひと筋の独身女性の“クライシス” >>

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i-project 代表 大西素子さん

大西素子さん

i-project〜個人と組織の成長を愛を持ってサポートします〜 代表 
国家資格キャリアコンサルタント/ワークライフバランスコンサルタント
組織開発・人材育成コンサルティング会社の営業所長、派遣社員、専業主婦、パートなど、様々な働き方を経てフリーランスとして起業独立。
個人や組織に向けて、女性の活躍や働き方に関するコンサルティングに携わる。プライベートでは小中高校生3人の母。

(取材/文:Takami Okuyama)

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