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Answers HERE~くらしを磨くヒント~ vol.43 プロが解説!注目のお金の貯めテク増えテク

2018.1.31

お得な貯蓄法や投資に興味はあるけれど、「損が怖いからいつまでも始められない」方もいれば「内容を理解せずに高いリスクの投資を行なってしまい不安」という方もいます。投資がはらむリスクの本質や、投資信託に関する基礎知識、おすすめの投資テクを、ファイナンシャルプランナーの波柴純子さんが伝授します。

Step1 まずは投資の「リスク」を知る!

まずは投資の「リスク」を知る!

NISAやiDeCoなど、国を挙げて「貯蓄から資産形成へ」の流れを後押しする制度が認知されてきたこともあり、今まで投資に関心が薄かった方の投資欲求が高まって来ているのを実感しています。これから投資をスタートする場合に最低限必要な知識や、おすすめの商品についてお伝えしていきましょう。
投資のリスク=元本割れ、と思っている方が多いのですが、実は投資の世界においてリスクとは損をすることではなく「上下のブレ幅」を意味します。

例えば、AさんとBさんが合格点60点のテストを数回受けるとします。・Aさん→常に60点ぎりぎりから65点の間・Bさん→70点〜100点の間で平均85点テストの合否判定においてリスクが大きいのはAさんですが、これが投資となるとブレ幅の大きいBさんの方が「リスクが大きい」ことになるのです。つまり、ハイリターンが期待できるものは当然ハイリスクになります。投資の世界において「リターンは高いけれどリスクは全くない」という夢のようなものは存在しません。

リスク(値動き)の要因は投資対象によっても異なります。代表的なものは次の通りです。
<債券> 金利の変動によるリスク<REIT(不動産)> 不動産市況による価格変動リスク<株式> 企業の業績や景気による株価変動リスク、発行体の信用リスク<海外の投資対象> 為替の変動リスク、政治や社会情勢の影響を受けるカントリーリスク

イメージ図

Step2 投資信託は本当に低リスク?

投資初心者向けの金融商品としてよく挙げられる「投資信託」(以下、略して投信と表記します)は上の図のどこにプロットされるの?と思われるかもしれませんが、実は投信のリスク/リターンは何を組み入れた投信なのかで異なるため、背景に楕円で示したような広範囲に及びます。

【投資信託のしくみの基礎知識】
投資信託とはその名の通り、投資をプロに委ねる=信託するものです。「ファンド」とも呼ばれますが、例えるならバケツのようなもの。バケツに個人投資家が少額(一般的には1万円からですが、500円から出来るものも)から出資できて、多くの投資家から集まった何十億、何百億をファンドマネージャーと呼ばれる運用のプロが、その投信のテーマに沿って(例:国内株式ファンドであれば、日本の企業の株式)多くの銘柄の中から厳選し、数十銘柄〜数千銘柄に絞り込み投資をします。もちろん、いくらプロが分析を重ねても不測の事態で株価が下がる可能性はありますが、様々な銘柄に分散するため仮に一社が破綻しても他企業が持ちこたえていれば価値はゼロになりません。

私たちが直接株式を購入する際に銘柄を分散するとなると相応の額が必要になりますが、投信の仕組みを利用すれば1万円から分散投資が可能です。投信は販売時や解約時に手数料がかかるものもあり、またプロが運用するにあたっての「信託報酬」がかかりますが、個人が綿密なリサーチを行い売買のタイミングを計るとなるとかなり難しいもの。また海外の資産を直接購入するとなると手続きも相当煩雑になるので妥当なコストでしょう。
つまり投信は「少額で投資」「プロが運用」「銘柄の分散」というメリットがあるので、直接株や債券、不動産を購入するのと比較すると初心者にも取り入れやすいと言われているのです。
では、イコールリスクが低いかというと、それはそれぞれの投信の中身によります。例えば海外(特に新興国)の株式に投資する投信のリスクはそれなりに高いし、リスクが低いものでも当然元本割れの可能性がゼロではありません。

Step3 おすすめの投資術~リスクを軽減する~(初級編)

おすすめの投資術(初級編)

では、リスクを軽減するためのポイントは?それは「分散」「積立」「長期」です。
金融庁が2016年9月に発表した「金融レポート」でも「リターンの安定した投資を行うには、投資対象のグローバルな分散、投資時期の分散、長期的な保有の3つを組み合わせて活用することが有効である」と書かれていて、多くの専門家に検証されている方法です。

1. 分散投資
投投資信託ならある程度銘柄の分散は出来ているのでとりあえず何かひとつ投信を購入してみよう、と思う方もいるかもしれません。ですが、なんらかの要因で資産全体が同じような値動きをすることがあります。
そこで、値動きの異なる資産(株、債券、不動産など)、さらに投資地域や通貨の分散を行い「全体的には穏やかな値動き」を目指すとリスクがおさえられます。
2. 積立投資
積立は「時間分散」という言い方をすることもあります。資産の値動きを完全に予測できるのであれば、安い時に買って高い時に売れば必ず利益が出ます。ですが、予測できないからこそ毎月の投資金額を一定にすることで、「価格が低いときには購入量が多く、価格が高いときには購入量が少なく」するのが積立投資です。投信に限らず、株式の定額購入「るいとう」や「純金積立」なども同様の効果があります。
3. 長期投資
投資は短期では元本割れのリスクがある反面、しっかり分散さえ行っていれば、長期で運用するほど平均リターンがマイナスになる可能性が抑えられることが過去の事例から検証されています。これは世界経済が長期的には着実に成長し続けているということが裏付けとなっています。日本は少子化により人口減の道を辿っていますが、世界全体(特に新興国)では人口が増え、その国の経済は活性化していますよね。

上記3つを満たそうとすると、結果的には投信のしくみを活用するのがスムーズなのです。ここまで遠回りをしましたが、・投信イコールリスクが低いのではない・でもリスクの低い運用を目指すなら、投信を活用するのが容易いということをご理解いただけたのではないかと思います。

次回は「中・上級編」としてリターンを高める方法を解説します。

波柴純子さん

波柴純子さん

子供が3歳の時にシングルマザーとなりお金の不安をきっかけにファイナンシャル・プランニングを学び始める。
FP資格取得・金融機関での個別相談専門部署でのアドバイザー職を経て2013年に独立し、価値観の多様化していく人生100年時代一人ひとりが安心して過ごすため、様々な働き方・家族のあり方の中で女性が持つべき金融リテラシーをテーマにセミナー・研修・個別相談を行っている。

(取材/文:Takami Okuyama)



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