2019.6.14
素朴なギモンにお答えします! 大人のビューティ相談室Vol.7明日から即実践! 夏の朝の時短スキンケア
「スキンケアは時間をかけて丁寧にすべき」「夏はさっぱりタイプの化粧水がいい」など、巷で当たり前になっている考えに、ズバッと切り込む “大人のビューティ相談室”。美容エディター、化粧品開発アドバイザー、さらには大学でも化粧品学の授業をもつ梅野利奈が、皆さんが本当に知りたい疑問にお答えします! 今回はべたつく夏の朝のスキンケアについて考えていきましょう。
朝も晩もスキンケアの目的は同じです。肌を保護して、修復すること。ただ、どこの化粧品ブランドも「朝は化粧水と乳液、夜はそれにクリームと美容液も足してください」など、明らかに夜の方が推奨される使用アイテム数が多いですよね。その理由は何なのでしょうか?
その理由は主に2つ。1つは、朝は時間がない人が多いので少ないアイテムによるシンプルケアを推奨せざるを得ないこと。そしてもう1つは、スキンケアした後にすぐメイクをするため、肌表面にボッテリとクリームなどがのったままだと「ファンデがのらない」など、使用が難しい人が多いことから高保湿のクリームやオイルは夜の使用だけをオススメされているのです。
では、朝は適当なケアだけでいいってこと…? 答えは「NO」です。
特に夏は、日中たくさん紫外線を浴びます。朝、しっかりスキンケアをしてたっぷり潤っている状態だと、実は紫外線ダメージは軽減することができるのです。さらにしっかりスキンケアすることで、水分と皮脂のバランスが取れて、過剰な皮脂による化粧崩れや、シワのファンデヨレも防ぐことができます。朝、十分なケアをしてあげることが美肌づくりのカギと言えるのです。
かといって、時間をかけてじっくりケアしている暇はありませんよね。だからこそ朝はいかに「時短」で済ませるかが重要です。さっそく時短を叶える、朝のスキンケアのポイントをご紹介しましょう。
両手が使えるシートマスクは時短ケアにマスト。なかでも「洗顔不要」とアピールしており老廃物のふき取り成分が入っているシートマスクなら、肌が健康な人であれば問題なく洗顔も省略できます。そのまま保湿ケアもできるので、まさに一石二鳥! ただし、洗顔替わりに使えるシートマスクの場合、さっぱりしているものが多いので使った後はクリームなど「蓋」の役割をするクリームなども忘れずに。
夏はべたつくしすぐに皮脂が出てしまうから、さっぱり系のスキンケアを選ばれる方が多いのですが、大人女性の場合、夏は特に紫外線対策のためにも保湿が必要。しっかり肌に「蓋」をして乾燥を防ぐ、こってり系のものがおすすめです。しかし、こってり系のスキンケアはべたべたしますよね。そこで、重要になるのがメイク前に肌表面を軽くティッシュで押さえるひと手間。ティッシュで押さえることで、メイクのノリも邪魔をされず、すぐにファンデーションを使うことができます。
夏は化粧水だけで済ませても、肌がつっぱらないからOKとしている人が多いのですが、それは危険です。夏が終わるころ、たまった隠れ乾燥ダメージや紫外線によってぐっとお肌が老ける可能性があります。単品で済ませたいなら、化粧水よりもクリームやジェルの方が、保湿力が高くおすすめ。さらに、化粧水だとバシャバシャと水分が肌表面に浮いて、なかなかなじまない…なんて人は、クリームやジェルの方が手軽です。時間をかけず、しっかりケアをするなら、1品で高保湿なアイテムを使うのが安心です。
主に寝ている夜と比べて日中はまばたきが多く、目周りの皮膚が刺激を受けています。さらに、食べたり喋ったりと口周りも同じ。目周り、口周りはシワが目立ちやすく、さらに動きも活発なので夕方になると「あれ…? なんか老けてる?」と、感じてしまう原因がこの2つのパーツのメイク崩れや乾燥によるもの。シワが目立たないよう、しっかりと目周り、口周りには美容液やクリームで保湿してあげましょう。
さらに朝のスキンケアをフォローしてくれるのが、実はメイク品。最近のファンデーションや日焼け止めの多くには、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分が配合されています。いまや、昼間はメイクでスキンケアをするという時代になっているのです。特に夏は日焼け止めを使う人が増えるので、新たに日焼け止めを買うならば、スキンケア成分を重視して選ぶといいでしょう。
同じ1分のスキンケアでも、何を使うか、どう使うかによってまったく美肌効果が変わります。また数年前までは正解だったケアも、年齢によって間違ったケアに変わってしまっているケースもあります。べたつく夏こそ、こってり、しっかり。肌を守ってあげてくださいね。
取材/文:梅野 利奈
外資系経営コンサルティング会社勤務、化粧品会社の商品企画・マーケティング部勤務を経て、美容コラムニストとして美容本を出すほか、女性誌編集者として毎月多くの美容記事を執筆。そのほか非常勤講師として化粧に関する講義を行うほか、化粧品メーカーと提携し、複数の商品開発を手掛けている。
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