2019.6.28
素朴なギモンにお答えします! 大人のビューティ相談室Vol.8どうしてる? メイク用ブラシ&スポンジのお手入れ
トレンド情報も気になるけれど…それより、まず「美容液っていつ使う?」「SPFってなに?」といったふとした疑問の方が知りたい! という人も多いはず。そんな今更聞けない素朴な問いに美容エディターであり、大学でも化粧品学の授業をもつ、梅野利奈がお応えする、“大人のビューティ相談室”。今回は実は多くの人が知らない「メイク用ブラシやスポンジのお手入れ法」について、ご紹介します。
ファンデーションやチークを塗るときに使う、ブラシやスポンジ。みなさんはどのようにお手入れしていますか? 仕事でモニターの方々の化粧ポーチをのぞかせていただく機会があったのですが、ブラシやスポンジをキレイな状態で使っている率はなんと0%! それも当然です。だって、「ブラシやスポンジは洗うもの」と認識されていないのですから。
しかし! ブラシやスポンジを洗わず使い続けると、恐ろしいことになる可能性が…。肌には、“皮膚常在菌”をはじめたくさんの微生物がいます。ブラシやスポンジは直接肌に触れるため、菌や皮脂、汗も一緒につきます。その結果、皮脂やファンデーションなどの油分を栄養源に菌がどんどん増殖! 使うほどにこわ~い状態になり、ニキビや肌荒れを招きかねません。さらに、ファンデーションがムラになりやすく化粧の仕上がりをも悪くなってしまうのです。
ではさっそくブラシとスポンジのお手入れ方法について、ご紹介します。
スポンジの場合、リキッドファンデーションなどの油分が多いメイク品を使うため、汚れが特に目立ちます。洗い方としては
と、ほぼ台所やバスルーム用スポンジと同じ洗い方です。ちなみに個人的に最もおすすめの洗剤は、台所用洗剤。ある実験では、台所用の除菌洗剤が最も化粧用スポンジの洗浄効果が高いという結果が報告されています。しかし洗浄効果が高い一方で、繊細なスポンジの場合はスポンジ自体が荒れてしまう可能性もあります。その場合は、メイクスポンジ用洗剤を使うことをおすすめします。
ブラシの場合、天然毛を使用している場合もあり、洗うほどに毛が広がり、本来の化粧ノリが損なわれる可能性があります。そのため、まずは汚れをためないことが大切です。清潔に保つためのポイントは2つ。
これを毎日繰り返すだけで、汚れがたまりにくくなります。それでも、汚れやニオイが気になってきた場合は水気を与えたあと、石鹸をくるりと取りやさしく泡立ててから、しっかり洗い流して乾かしましょう。
お手入れが大変なら、そもそも使わないほうがいいんじゃ…なんて思ってしまいますよね。しかし、美しいメイクをする上でブラシやスポンジはなくてはならない存在です。
例えばファンデーションの場合、手で塗るとどうしても化粧ムラが生まれてしまいます。スポンジを使うことで、厚塗り感のない均一な仕上がりになります。さらに、ブラシの場合は、特にパウダー系コスメを使うため、手で塗るのはかなり難しいもの。ふわっと自然な仕上がりにはブラシは必須なのです。
お手入れをしていても、ずっと使えるわけではありません。特にスポンジは繊細な素材のため消耗しやすく、こまめな買い替えが必要です。買い替えの目安は、下記のポイントを参考にしてみてください。これらサインが出てきたら、買い替えたほうがいいでしょう。
スポンジの買い替えサイン
ブラシの買い替えサイン
知人のメイクアップアーティストの女性は、毎日お風呂に入るときにスポンジを持って入るのだとか。毎日必ず洗うものと思っているからこそ、日常のルーティーンに入れて、清潔を保っているのだそう。多くの方が「自分は敏感肌だ」と感じており、肌への刺激を少なくしたいと願っています。ブラシやスポンジのお手入れは、まさに肌への負担を軽くするための重要な行為。ぜひ今日から、スポンジもブラシもキレイにしてあげてくださいね。
取材/文:梅野 利奈
外資系経営コンサルティング会社勤務、化粧品会社の商品企画・マーケティング部勤務を経て、美容コラムニストとして美容本を出すほか、女性誌編集者として毎月多くの美容記事を執筆。そのほか非常勤講師として化粧に関する講義を行うほか、化粧品メーカーと提携し、複数の商品開発を手掛けている。
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