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2019.5.8

Beautiful Life with Cat!~猫とのハッピーライフ~Vol.6しぐさ・鳴き声でわかる猫の気持ち

今年の4月に、上智大学総合人間科学部心理学科の齋藤准教授らの研究グループによる「猫は自分の名前を聞き分ける」という研究発表を耳にしました。自分の名前と他の名詞や同居猫の名前を区別する能力がある事を実験的に証明したというものですが、実際に長年猫と暮らしてきた私自身も飼い猫が自分の名前をしっかりと理解していることを実感していたので、猫を飼っている人は誰もが深く頷いたニュースだと思います。猫は人の言葉や気持ちを理解する賢い生き物で、自分の名前を呼ばれると「にゃーん」と気持ちよさそうに返事をします。それだけではなく、しっぽで返事をしたり耳だけ傾けたり、駆け寄ってきてスリスリしたりと様々な方法で表現したりするときもあります。猫はある表現・行動をするとき、いったいどのような気持ちでいるのでしょう。具体的に考えてみたいと思います。

猫のしぐさや行動をウォッチしてみよう

猫と暮らしていると、しぐさや行動の意味がわかるようになります。理解すればするほど猫とのコミュニケーションが深まりますし、猫との暮らしがより楽しくなります。一般的に「猫はきまぐれ」と言われています。猫は自分の生活ペースを徹底して守りそれを崩されることを好みませんので、そのことを前提に猫を理解することが大切です。理解するためにも、日頃の猫のしぐさや行動を知っておくと良いかもしれません。一例ですが猫の表情やしぐさ、行動について挙げてみます。

<表情の変化>
表情 意味
ヒゲがピンと前方に向かって立ち目を見開く(しっぽもピンとたってる) 遊ぼうよ!
耳は自然に前方を向き目は細めてうっとり、ヒゲはたれて喉をゴロゴロ鳴らす 気持ちいいなぁ(リラックス)
耳は後ろに向いて伏せ気味、ヒゲも後ろに向き瞳孔が開いた目を見開く ん、何が起きているの?(緊張)
つり目で「シャー」と唸り、牙を見せたり鼻にしわをよせて威嚇 なんだよ! 邪魔するな!
<しっぽの動き>
動作 意味
垂直に立ってる 嬉しい気持ち/機嫌よい
毛が立って太くなる 恐怖や怒り/威嚇
うしろ足の間に挟む 恐怖/怯える
大きく振る 興味津々/興味対象を観察
小さく小刻みに振る イライラ/不機嫌(このときは、そっとしておくこと)
大きく激しく降る 怒り/プンプン(嬉しいと勘違いしないように、そっとして触れないこと)
<しぐさ・行動>
行動 意味
膝に乗る 安心する/独占したい/甘える
お腹をだす 信頼/撫でてほしい/降参です(弱みをみせる)
高いところに登る 見張る・観察する/身を守る/安心する
箱に入る 安心する/居心地が良い
一緒に寝る 安心する/居心地が良い/信頼
突然走る (もっと)遊びたい
鼻をくっつける 匂いのチェック(相手の認識)/猫の挨拶
トイレ後のダッシュ スッキリした!/自分の匂いを振り切る/排泄したことを飼い主に知らせたい(トイレハイといいます)

「引っ掻き」「噛み付き」は甘えのサイン!?

猫にしつこく構おうとしたり、触られて欲しくない箇所に手を近づけようとすると、怒りやイライラ、突然触られた驚きの感情から引っ掻いてきたり噛まれそうになったりしますが、それは人間から起こした行動が原因。その一方で、何もしていないのに猫のほうから引っ掻いてきたり噛み付いてきたりするときは、「愛情表現 = 甘え」でそのような行動を起こすことがあります。
猫の本能による行為のようですが、例えば、保護された子猫などは母猫のしつけやきょうだいでじゃれあい噛み付き合ったりして力の強さの加減を知ることなく人の手で育てられることがあるので、愛情表現(甘え)で行った引っ掻きや噛み付きが人間にとっては攻撃だと思われたり、ケガにつながることがあります。

そんなときは愛猫を家族として向かい入れたときの背景やその子の生い立ちなど、私たち飼い主が理解してその行為に対してのしつけを、根気よくすることが大事です。既述のとおり引っ掻いたり、噛み付いたりする行為は本能です。甘えたり遊んで欲しいというときだけではなく、ストレスがあったり、びっくりしたり、嫌な感情の際にもとる行動ですので、どうしていま引っ掻いたのかな? なぜ噛み付くのかな? という猫の心理をよく考えてあげると良いですね。

「にゃー」のひと言にもいろいろな意味が隠されている

「にゃー」という猫の鳴き声。猫と一緒に暮らすまでは、その鳴き声にどれだけの意味が隠されているのか、どんなことを伝えたいのかを考えたこともありませんでした。長年の猫との暮らしを通して、いまではある程度の猫の鳴き声で何を求めているのかがわかるようになります。

<鳴き声>
鳴き方 意味
にゃーーん 何かを訴えているとき(ドアを開けて! ご飯食べたい! トイレが汚いよ! 早く来て! 外に出たいよ! などその時々の場面に合わせて意味がある)
にゃ 気軽な挨拶、相槌、返事(気軽な挨拶)
にゃお 嬉しいとき、甘えている、おねだりしているとき(子猫が母猫に何かを伝えるとき、信頼している相手に向けている意思表示)
カカカカカ 捕まえたい(窓の外に虫や鳥を見つけて捕まえたいけど捕まえられないときによく発します)
ゴロゴロ 満足・気持ちいい(喉を鳴らす音/不安なときに鳴らすこともあり)
シャー 威嚇・恐怖・来るな!(本能的な威嚇のサイン/落ち着くまでそっとしておくこと)
ナーーオ 発情期の異性へのアピール

「鳴かない猫」はどうすればいいの?

落ち着いていて大人しい性格であったり、猫種にもよりますがほとんど鳴かない猫もいます。私が以前一緒に暮らしていた愛猫はロシアンブルーという種で、「ボイスレスキャット」という別名があるほど。大人しい性格で、めったに鳴き声を出さず、声も小さいのでマンション暮らしの方には向いている猫です。

私は鳴き声から猫の心理をつかむことが難しかったため、表情やしぐさや行動をよく観察することで猫とのコミュニケーションを深めていきました。次第にその表情から伝えたいことを読み取ることができるようになり、鳴き声ではなく表情やしぐさ・行動で飼い主への深い愛情を示してくれました。反面、猫の飼い主への愛情が深まるほどに嫉妬心も強く、わざと飼い主が嫌がることをして自分に気を引くような行動をとることもありました。理解をすればするほどに猫の感情が手に取るようにわかりますし、私の猫に対する愛情や信頼も大きくなり、一緒に暮らすことが楽しくなりました。


人も猫も、愛情で信頼関係は深まります。それは何にも変えられない価値のあるものの一つなのではないかと思っています。もっと愛猫と仲良くしたいと願う方は、ぜひ猫のしぐさや行動を知ってより深いコミュニケーションを取ってみてはいかがでしょう。愛猫をさらに理解することで、猫からのギフト(愛と幸せ)を受け取ることができると信じています。

取材/文:新井ミホ

新井 ミホさん

ラシャトン主宰新井 ミホ さん

猫ちゃんオーナー歴18年。ミウ(ロシアンブルー♂)と13年間暮らし、ミウは2014年に天国へ。その後、保護猫のグリ(キジトラ♂/4歳)と知人から譲り受けたラヴ(キジトラ♂/1歳)の2匹と暮らしている。
ナチュラル&オーガニックライフ専門のPR会社を経営するかたわら、「猫と暮らすことで多くの幸せをもらった恩返しがしたい」「保護猫の支援をしたい」という思いから、2016年ボランティアブランド「ラシャトン(www.lachaton.jp )」を立ち上げ。毎年数回、保護猫支援やチャリティーイベントなどを開催。愛猫グッズの展示会への出展、セミナー講演も行っている。

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