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2019.7.12

Beautiful Life with Cat!~猫とのハッピーライフ~Vol.8「老齢猫と暮らす」ということ

家族として暮らす愛猫。それはまるで「子ども」のような存在として感じている飼い主は少なく無いのではないでしょうか。様々な表情を持つ猫から私たちは多くのこと学び、多くの幸せを受け取っています。猫が元気なときは、それがずっと続くと思うでしょう。年を重ねていくうちにある日、猫は老年を迎える現実を私たちは知ることになります。それは決して寂しく悲しいことだけではないと思います。

猫の一生は人より早い

猫の一生は、人の5倍のスピードで過ぎていきます。飼い主にとってはいつまでも子どものような存在で遊んで欲しいと戯れてくる愛くるしい猫も、生後1年でもう大人の仲間入りです。私たち飼い主は、猫の一生に責任を持つことがとても大切です。

<猫の年齢>
人間
1歳 15歳くらい
2歳 24歳くらい
5歳 36歳くらい
8歳 48歳くらい
10歳 56歳くらい
13歳 68歳くらい
15歳 76歳くらい
20歳 96歳くらい

出展:「環境省 飼い主のためのペットフード・ガイドライン」

猫の場合、7~8歳くらいになると老年期を迎えますから、飼い主はよく猫を観察してあげましょう。そして、定期的な健康診断などで体調を管理し、猫の体や行動の変化を知ることをお勧めします。見た目であれば、歯の状態や口臭、毛艶などに変化があるでしょう。よく寝るようになりあまり遊ばなくなるという行動の変化もあります。100匹いれば100通りの様々な変化がありますから、その変化を飼い主が大きな愛で受け止めて、老年期の猫が暮らしやすい環境を構築し、食生活をはじめとする老年期に合わせた健康管理をすることをおすすめします。

最近では、認知症にかかってしまう猫も増えているようです。夜中にひどく鳴くようになったり、部屋の中の徘徊、おトイレの場所が分からなくなるなど、気になる症状がある場合は早めに獣医師の診察を受けましょう。

また、早めにペット保険への加入を検討することもよいでしょう。若い頃は病気にかかりにくいため、医療費の心配もすくないですが老年期をすぎると病気になりやすく医療費も大きな負担になってきます。無理をしてまで医療費を負担することはありませんが、家族である猫のためにできるかぎりのことはしたいと思うのが飼い主です。その時の備えとして、4歳くらいまでにペット保険に加入すると良いと思います。私自身、猫の介護をしていたときの医療費の高さに驚き、ペット保険には行っておけばよかったと正直思いました。

介護が必要になったら

愛猫が病気や高齢で介護が必要になってしまう事も十分考えられます。そうなってしまったとき、ショックや悲しみを乗り越え、最期を看取るまで少しでも快適に暮らるよう、私達飼い主が工夫をしなければなりません。

ベッド

  • 飼い主が見える場所、日当たりの良い場所や暖かい場所にベッドを移動させる(ただし寒暖の差が激しい窓際など避ける)

ごはん

  • 少量でも栄養がしっかりと摂れるフードに変える(具体的なフードについては獣医師に相談しましょう)
  • 食べにくそうにしていたら、小粒のフードに変える、人肌程度に温めたり、ぬるま湯でふやかす

トイレ

  • 出入口を低くしてあげる
  • 排泄後はペット用ウエットティッシュなどで拭いてあげる
  • ペットシーツを準備しておく(おトイレに行くことが出来なくなったときのために)

飽くまでもこれらは一例です。当然ですが元気な頃より動けなくなりますし、食も細くなります。どうサポートしてあげると愛猫が快適なのかを今まで以上に考える必要があります。また、周りに猫の介護経験者がいましたら、その方のアドバイスを頂くというのも手です。ネットや書籍でも情報収集できるので、ご自身のライフスタイルを鑑みながら検討していきましょう。

愛する猫との最期のお別れ

猫と最期のお別れ日があることは避けられません。その日に必要なことを私の経験からお伝えします。愛猫の写真はたくさんあったほうがいいなと思いました。たくさんの写真に収めることで、悲しみを乗り越えた後から振り返ると、楽しく幸せだった思い出でしかありません。写真をみることすら悲しくて辛いという方でも、すこしずつ時間をかけて無理せずにケアしていくことで未来に必ず笑顔で思い出を振り返る日がやってきます。あまりに悲しみが続く場合は、ペットロス専門のカウンセラーを訪問するのも良いでしょう。

また最期の別れを迎えたとき、私は葬儀をお願いしました。ペット霊園に依頼をして引き取りに来てもらい、火葬にも立会いました。愛猫が好きだったフードやオモチャを一緒に持って行きました(棺にいれられるかどうかは葬儀屋さんと相談)。遺骨は持ち帰りしばらくの間は写真やお花を飾り自宅に置き、自分の気持に整理をつけた段階でペット霊園の納骨堂へ納めました。これは一例ですので、自分がどういう方法がいいかを調べて選ぶと良いかと思います。自宅の庭に葬る方もいれば、私と同じようにペット霊園に連絡する方法もありますし、納骨せずに自宅のペット用仏壇で供養し続ける方もいらっしゃいます。猫を看取った方に聞いたり、自分自身が納得する方法を選んでみることをお勧めします。

最愛の猫が元気な時から別れの日をいつも考える必要はありませんが、実際に私が別れを経験して後から思えることは、その時がやってきたとき、飼い主が精一杯の愛情で対応することが一番なのかなと思います。100%こうすべきという正解はありません。飼い主それぞれがどうしたらいいのか?と真剣に考えて対応して最期の日を迎え、その後の生活で猫との楽しく幸せな思い出を記憶に刻むことが、猫への恩返しだといまでも思っています。


猫ブーム到来といわれる昨今で、可愛いからというだけで猫と暮らし始める人も増えているようです。きっかけはそれでも良いかと思いますが、家族として迎えたということは、飼い主には猫の人生の責任を持つ必要があります。猫の老年期は突然やってくるわけではありません。猫の一生は早いからこそ、飼い主が毎年の愛猫の変化を観察して理解していくことが必要です。病気についても、飼い主が猫の病気のサインをを早めに察知することで早期発見で回避することもできるかもしれません。最期まで幸せに暮らすために、いつかやってくるその日のことを事前に考えて、私たち飼い主がやるべきことを知っておくことは、猫を心から愛する飼い主としての役目ではないかと思うのです。

取材/文:新井ミホ

新井 ミホさん

ラシャトン主宰新井 ミホ さん

猫ちゃんオーナー歴18年。ミウ(ロシアンブルー♂)と13年間暮らし、ミウは2014年に天国へ。その後、保護猫のグリ(キジトラ♂/4歳)と知人から譲り受けたラヴ(キジトラ♂/1歳)の2匹と暮らしている。
ナチュラル&オーガニックライフ専門のPR会社を経営するかたわら、「猫と暮らすことで多くの幸せをもらった恩返しがしたい」「保護猫の支援をしたい」という思いから、2016年ボランティアブランド「ラシャトン(www.lachaton.jp)」を立ち上げ。毎年数回、保護猫支援やチャリティーイベントなどを開催。愛猫グッズの展示会への出展、セミナー講演も行っている。

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