Love is in the kitchen とは
「愛はキッチンから」をテーマに、キッチンをはじめ、素敵な暮らし上手な方々をフォーカスしたライフスタイル連載。
そこにはキッチンを通して食の大切さ、人との繋がりがみえてきます。
そして女性がキッチンに立つ姿はいつの時代も美しい。
日当たりのよい葉山の高台にある英国風の洋館が、ケイティー恩田さんのお宅。彼女流の洒落たライフスタイルを学びに、日本全国から女性たちが集まってきます。
半年前にはリフレクソロジーとアンティークの買い付けを英国で学んだ娘の瑠詩(ルーシー)さんも帰国。クリスマスを控えたキッチンでは、幸せなクリスマスの準備が始まっています。


生徒さんと、家族と。家中でクリスマスを祝う
11月の終わり頃から、ご自宅の玄関、広いリビング、そしてキッチンと、家中にクリスマスの飾りつけがいっぱいになります。
「料理やお花のアレンジなどを学びにたくさんの生徒さんが来てくださっています。クリスマスの過ごし方は毎年そう変わらないのですが、10年以上来てくださっている方もいるので、料理は毎年趣向を変えています。作る人もパーティーでは一緒に味わえるものがいいですね」。


キッチンのカフェカーテンもクリスマス仕様に
恩田家のキッチンは、左右の扉、前方の窓から光と風が注ぎこむ心地よい空間。窓には手作りのカフェカーテンが。「今はクリスマスバージョン。クリスマスビレッジも飾っています」。鍋も食器類もさっぱりと収納されていて、欲しいものがさっと出てきます。



棚は紅茶の缶と箱に彩られて
作り付けの棚の上には、紅茶の缶や箱のこだわりのディスプレイが。
「お茶の美味しさもさることながら、パッケージが美しいのも紅茶のよいところ。並べ方は色や雰囲気を合わせています。紙箱は紙箱のみのコーナーも」パッケージにまぎれてセラミックの可愛いポットがあったりも。


キッチングッズも長く使える良いものを
ものを大切にする気持ちを大事にしているケイティーさんは、キッチングッズも長く使える良いものを選んでいます。
「鍋は重くても一生使えそうなル・クルーゼに統一しています」。そして、数年前に夫の洋介さんと瑠詩さんが誕生日にプレゼントしてくれた大理石のまな板がお気に入り。「名前と日付を入れてくれました。嬉しかったですね」。
逆にスパチュラなどの小物はカラフルなものを選んで楽しく。

娘の瑠詩さんも自然とお料理好きに
ケイティーさんが「特に教えたわけではなく」と言えば、娘の瑠詩さんも「特に習った覚えもなく」(笑)料理をすることが大好きに。
ケイティーさんは瑠詩さんが20歳で一人暮らしを始めるとき、ル・クルーゼの鍋をプレゼント。ケイティーさんの鍋はル・クルーゼのブルー、瑠詩さんはグリーンと白で統一しているそうです。

クリスマス料理は前日のものと当日のものに分けて
ケイティーさんにクリスマス料理のコツをうかがうと、まず「前日に用意できるものと、当日作るものに分けること。そうしてパーティーが始まったら作る人もなるべく一緒に食べられるようにしましょうね」とのこと。たとえば前日から作れる冷たいオードブルを用意しておき、当日はオーブン料理であったかいものを出す。今回はアフリカ風のミートローフがメインです。


カラフルが大好き。盛り付けは色合いを大切に
もうひとつ、ケイティーさんが料理で大切にしていることが、色合い。
「どんな料理も見た目が美しくないと。そして楽しく盛り付けて、お客様にわーっと喜んでいただけたら、とっても幸せな気分になれますよね」。
キャンドルやテーブルにも松ぼっくりやグリーンのアレンジを。ほんの少しでもアイデアをプラスするのがケイティーさん流なのです。

自分で何かを作る楽しさを忘れないで
アレンジメントやリースを作ったり、パーティーの料理を考えたり。いつもより何かと忙しくなるクリスマスシーズンですが、ケイティーさんも瑠詩さんもそれをとても楽しんでいます。

「自分で何かを作る楽しさを伝えていきたいと思っています。どこかに招かれて『わぁ!素敵』と思ったことをまた自分でもやってみる。そういうふうにして幸せが伝わっていくってすごく素敵なことだと思うんです。まずはキッチンでできることから。薄っぺらい暮らしじゃなく、賢く、手堅く生きていきましょう」。

ボボティー (アフリカ風ミートローフ)
1)生姜はすりおろし、玉ねぎはみじん切りにする。
2)フライパンにバターと玉ねぎ、生姜を入れて炒め、カレー粉、三温糖、ターメリックを加え、塩こしょうで味付けする。
3)レーズンとあんず、アーモンドをみじん切りにし、食パンは細かくちぎって牛乳に浸しておく。
4)合挽き肉、レモンのしぼり汁、2)と3)、塩こしょう、ナツメグ、オールスパイスをよく混ぜる。
5)卵と牛乳を混ぜておく。
6)ベーキングディッシュに4)を入れて5)を流し、ローリエを乗せて180度のオーブンで45分焼く。

(撮影:眞田 厚司、取材/文:森 綾、コーディネイト:森 幸映)