2016.12.13
「世界で勝てる日本発のビューティーカンパニーになりたい」そんなスローガンを提唱する日本が誇るビューティーブランド「資生堂」。
美の価値を創り上げる「ヘア&メーキャップアーティスト」が多数在籍するという強みを活かし、
ヘア&メーキャップアーティスト発のユニークなアイテムや、バックステージ発の最旬カラーを商品に落とし込んだ、
新ブランドがこの度リリースされました。
その名も「PLAYLIST(プレイリスト)」。
新連載「私のプレイリスト」では資生堂のヘア&メーキャップアーティストの方々をフィーチャーし、
お仕事に対する想いや思い出に残るエピソード、そして商品開発に携わった「PLAYLIST」についてや誕生秘話などもお話しいただきました。
vol.1は資生堂トップヘア&メーキャップアーティストとして第一線で活躍される岡元美也子さん。前編・後編 の2部構成でお届けします。
東京汐留にある資生堂オフィス。ヘア&メーキャップアーティストを目指すSABFAの学生が手掛けた卒業制作の作品が展示されている。
トップヘア&メーキャップアーティストとしてのキャリアは30年、国内外の数々のコレクションを経験するなど、世界の舞台で活躍する岡元美也子さんにインタビューの機会をいただきました。
岡元さんは「PLAYLIST」の商品開発の中心的存在でもあります。
取材当日は、SABFA(SHISEIDO ACADEMY OF BEAUTY&FASHION)のOBの方々に向けたファッション情報セミナーにて、
「PLAYLIST」の発表会も行うとのことで、Style LOHACO編集部も参加させていただきました。
写真上:終始活気を見せる「SABFA」のファッション情報セミナー
写真下:「PLAYLIST」 発表会にてデモンストレーションを行う岡元さん
岡元さん(以下敬称略):「80年代からずっとファッションショーの仕事に携わってきた中で、
アーティストとして培ってきたノウハウやアイデアをなんとか商品に落とし込みたいという気持ちがありました。
そんな時、社長の魚谷の「それなら好きなことやってみなはれ」の一言も後押しとなり、
これまでにない面白い発想の商品開発をすることになりました。
今までもブランドならではのコンセプトに沿って商品を作ったことはあったのですが、完全にアーティスト発信の商品は実は「PLAYLIST」が初めてなんです。」
「PLAYLIST」のブランド名とプレイボタンのアイコンが絶妙なインパクト。
「コレクションで私が常に大事にしていることは、短い時間で完成度の高いメイクをすること。
限られたアイテムだけで効果を発揮するもの。そして何より簡単であるということ。
これはアーティストの世界だけの話ではなく、お客様にとっても同じだと思ったんです。
忙しい毎日を送る中でも、いかに短い時間で素敵に簡単にメイクを楽しんでいただける商品があったら…と。
そこから発想を得たのが「PLAYLIST」なんです。」
「PLAYLIST」の商品ラインアップ。新商品は続々とリリースされている。
これら店頭ではSHISEIDO THE GINZA本店のみ、WEBでは資生堂の「ワタシプラス」とLOHACOだけの限定販売。そのマーケティング戦略も新しい試み。
また、「PLAYLIST」はアーティストとお客様を繋ぐプラットフォーム作りにも取り組んでいらっしゃるとのこと。これはユーザーにとっては嬉しいサービス。
ウェブを通してお客さま一人一人のメーキャッププランニングも行っているというのは画期的です。新しい自分をアーティストさんに発見してもらえるなんて本当に贅沢ですね!
岡元:「お客様がご自身でも使いこなせて、使うことで毎日楽しくなったり前向きになれるということはとても大切だと思っています。
一つ一つお気に入りのアイテムをコレクションして、こんな気分の時はこれにしようか、というようなまさに音楽を選ぶのと同じような感覚で楽しんでもらいたいです。
そして、プレイボタンを押すと音楽が流れるように、「PLAYLIST」を使うことでビューティー気分がアップするような意味合いも込めてブランド名をつけました。」
「PLAYLIST」ブランドミューズに抜擢されたモデル「Yumi Lambert」
「ブランドミューズに求めたものはブランドの持つフレッシュさ。
そして、日本に想いのあることも大切な要素。
クォーターで日本人のおばあさまをもつ、ベルギー国籍のモデル「Yumi Lambert」がまさに適役でした。」
「世界で勝てる日本発のビューティーカンパニーになりたい」
日本にオリジンを持つということを誇りとする、資生堂さんらしいそのスタンスがとても素敵だと思いました。
PLAYLISTについてもっと知りたい方はこちら>>
今や業界で知らない人はいないというほどの存在の岡元さん。
メーキャップアーティストという職業もまだ今ほどにメジャーではなかった当時、この仕事を選んだきっかけをお伺いしました。
岡元:「メーキャップアーティストになろうと思ったのは高校生の時。
きっかけとなったのは1980年、竹内まりやさんが歌う「不思議なピーチパイ」が流れる資生堂キャンペーンCMでした。
そのCMが可愛くて、素敵で…こんなシーンを作り出す世界に入りたいと思いました。
そして、当時ひとりのモデルを使って、各社イチオシのルックを並べて紹介する企画が女性誌であったのですが、やっぱり資生堂がダントツに素敵だなって思ってました。
さらに遡るともっと子供の頃、母が使用していた化粧品が「資生堂」で、よくそのお遣いを頼まれていました。
そのことも影響しているかもしれません。
だから私にとっては、ただ「メーキャップアーティスト」になりたかったのではなく、「資生堂のメーキャップアーティスト」になりたかったんです。」
高校卒業後は、迷いなく資生堂美容学校(現:資生堂美容技術専門学校)へ入学し、第一歩を踏み出しました。
すでに10代の頃から「なりたい自分」に照準を合わせていた岡元さん。美容学校卒業後は憧れの資生堂に入社。
その後はメーキャップアーティストとして輝かしい実績を歩んでいかれます。
2003年1月ニューヨークで開催された、資生堂グローバルメーキャップブランド「資生堂ザ・メーキャップ」の発表会でのデモンストレーション
そんな岡元さんにやがて転機が訪れます。
1998年、33歳、キャリア13年目の年でした。
岡元さんインタビュー、次号<後編>に続きます。
<後編>では岡元さんが今までのご経験の中でもっとも緊張したシーンなど…
全ての女性に贈る「私のプレイリスト」ストーリー。 どうぞお楽しみに!
(撮影:GIRAFFE、取材/文:WSENSE)
岡元さんがお勧めする「はじめてPLAYLISTを使う方」に最適なアイテムがこちら!
岡元さんが特にお勧めしたい「PLAYLIST」アイテムがこちら!
「メーキャップの最後に、さっとひと塗りするだけで、
誰もが憧れるつや肌を簡単に実現することが出来るアイテムです!(岡元)」
ヘア&メーキャップを中心とした卓越した美容技術をもち、世界を舞台に時代をリードするクリエーション活動を行うヘア&メーキャップアーティストの頂点の一人。
5年間のNY 駐在を経て、現在もNY コレクションを中心に数多くのメゾンでメークチーフを務めている。
最先端のモードの現場で蓄積したトレンド情報をわかりやすく解説し、TV・雑誌への出演、商品プロデュースなど多方面で活動中。
「シンプル・モダン・リアリティ」をベースとしたメークテクニックに著名人からも厚い信頼を寄せられている。
また、自ら開発に携わった「資生堂ファンデーションブラシ131」は、これまでの売上累計330万本を超える大ヒットとなり、
2012年には「@コスメ ベストコスメ大賞 総合大賞 第一位」、現在も引き続き高い評価を得ている。
これまで、「インウイ」「レシェンテ」「ピエヌ」「SHISEIDO THE MAKEUP」「オプレ」「ホワイトルーセント」など
多くのブランドのTV・CMや広告ビジュアルのメークを担当し、09年夏までは資生堂「マキアージュ」のビューティーディレクターとして
イメージモデルである蛯原友里、土屋アンナ、栗山千明、杏などのメーキャップを行う他、数々のヒット商品の開発にも携わる。
著書に「シンプル魅せメイク」(扶桑社)、「7つの肌を着替える美肌メイクのレシピ」(扶桑社)がある。
また、テレビ朝日系「BeauTV VoCE」(ビューティービー ヴォーチェ)(毎週金曜深夜1 時50 分~2 時20 分)の
コーナー「今日から使えるビューティーレッスン!Beauty Book」に出演しており、シンプルで分かりやすいメーク情報で人気ナンバーワンコーナーとなり、
視聴者から岡元へのメーク悩み相談が殺到している。
2016年9月21日発売の新ブランド「プレイリスト」は、コンセプトから携わった商品開発の中心的存在。
2012年より毎日ファッション大賞選考委員を務める。
http://hma.shiseidogroup.jp/okamoto/
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