素敵な暮らしを買うマガジン Style LOHACO

SHISEIDO「私のプレイリスト」vol.1 <後編> トップヘア&メーキャップアーティスト 岡元美也子さん

2017.1.6

「世界で勝てる日本発のビューティーカンパニーになりたい」そんなスローガンを提唱する日本が誇るビューティーブランド「資生堂」。

美の価値を創り上げる「ヘア&メーキャップアーティスト」が多数在籍するという強みを活かし、 ヘア&メーキャップアーティスト発のユニークなアイテムや、バックステージ発の最旬カラーを商品に落とし込んだ、 新ブランドがこの度リリースされました。

その名も「PLAYLIST(プレイリスト)」。

新連載「私のプレイリスト」では資生堂のヘア&メーキャップアーティストの方々をフィーチャーし、 お仕事に対する想いや思い出に残るエピソード、そして商品開発に携わった「PLAYLIST」についてや誕生秘話などもお話しいただきました。

<前編>に引き続き資生堂トップヘア&メーキャップアーティストとして第一線で活躍される岡元美也子さん。<後編>ではさらに岡元さんの魅力に迫ります。





メーキャップアーティストとして培ってきたノウハウやアイデアを集結させた 新ブランド「PLAYLIST」。忙しい毎日を送る全ての女性に向けた商品開発は画期的なブランディング。 「PLAYLIST」について詳しく知りたい方はVol.1<前編>の記事をご参考に


キャリア13年目の「気づき」

――これまでに数え切れない程メイクをされてきたと思いますが、メイクをする際に大事にしているポイントを教えてください。

岡元:「仕上がりもそうなのですが、仕事をする上で大事なことって「いかに信頼してもらえるか」「その雰囲気を作れるか」ということだと思っています。

お化粧って手を使ってするものなので、不安や迷いがあると伝わってしまうんですね。だから、自信を持って接する、相手を不安にさせないように接するというようなことに気をつけています。

メイクのポイントというよりはそういうところですね。」


インタビューに伺ったこの日はSABFA(SHISEIDO ACADEMY OF BEAUTY&FASHION)のOBの方々を招いた「PLAYLIST」の発表会。壇上でデモンストレーションをする岡元さん


岡元:「そういうことが大事なんだと気づかせてくれたのはN.Y.に滞在していた98年から03年の5年間。33才、キャリア13年目の時でした。

仕事やコミュニケーションなど、そのスピードは日本よりもずっと速くて、全てにおいてレスポンスの早さがとても重要でした。 そういう積み重ねで信頼関係ができていく。

だから、一つひとつの仕事を一生懸命頑張る。自分の考えを伝える。そういう積み重ねで信頼感を培っていかなくてはいけないと実感したんです。

全ては相手を不安にさせないということですね。」

――先程のメイクをする時に大切にしていることと繋がっていきますね。30代で過ごしたN.Y.での5年間、きっと素晴らしいご経験だったんでしょうね。





岡元:「N.Y.に行ったことでもう一つとても大きな「気づき」がありました。

それは、この仕事を選んで良かったなって改めて実感したこと。
なんとなく「いろんな仕事をやって当然」「できて当然」と思っていたけれど、「美技研(※1)アーティストになりたいんだ」、「やりたいことが見つけられていることがラッキーだったんだ」って気がついたのがN.Y.だったんです。

そして、自分のやっていることはこんなに人を幸せにできるんだということを実感できた初めての場所でもありました。」

※1 美技研/ビギケン
資生堂総合美容研究所 現在の「資生堂ビューティークリエーションセンター」

30年のキャリアの中で最も緊張したこと

――岡元さんの数々のご経験の中で、忘れられない仕事についてお話し聞かせていただけますか?

岡元:「入社3年目くらいで、選抜で「セルジュ・ルタンス」(※ 2)の仕事をしたことですね。メインモデルではなく、てんとう虫とか木の役のことか、子役の子供達のメイクをしたのですが…。

彼の仕事は、彼が顔の半分をメイクし、もう半分を私がメイクするという方法で、これはとっても緊張しました。」

※ 2 「セルジュ・ルタンス(SERGE LUTENS)」フランス出身のクリエイター。資生堂との取り組みも多数。

1988年Paris。岡元さんがこれまでのキャリアで最も緊張したという「セルジュ・ルタンス」の撮影のメモリアルショット


「緊張したと言えば、2011年にアメリカ版ヴォーグの編集長「アナ・ウィンター」が来日した際にメイクをした時は、かなり緊張しましたね。とても忙しい方なので、メイクする間にもiPhoneやiPadでお仕事をされていたのですが、その間を縫って20分でメイクを完成させなくてはいけないというミッション。もちろんやり遂げましたよ。」

――それはかなり緊張するシーンですね。(笑)。




岡元:「アナから学んだことがあって、それは「関わった人に対して感謝する姿勢」なんです。あんなに忙しい人なのに、私の名前を調べてくれて、サインを書く時に私の名前入りで準備してくれていたり、帰国後にサンキューメールも頂きました。

セルジュ・ルタンスもそうで、20代半ばで一度しか会っていなかったのに、数年後再開した時に覚えていてくれたんです。これには感動しました。

一流だからこそ、そういうところを大事にするんだろうなと学びましたね。」

――素敵なお話ですね。



最も影響を受けた人物は「スーザン・チャンチオロ」

――ご自身のクリエイションで「影響を受けた人物」として思い浮かぶのはどなたですか?

岡元:「そう言われて思い浮かんだのは「スーザン・チャンチオロ」(※ 3)です。99年頃に初めてコラボレーションしたのですが、その洋服が本当に衝撃的だったんです。「えっ、これでもいいんだ!」っていう程の常識を超えたデザイン(笑)。

それで、その洋服に合わせてファッションページを作る時に普通のメイクじゃ絶対に合わないと思ったんです。

この時、こうでなくてはいけないという「殻」を破ることができました。「自由にやっちゃえ!」って。

自分のクリエーションスタイルを築くきっかけとなった瞬間だったと思います。

※ 3 「スーザン・チャンチオロ(SUSAN CIANCIOLO)」N.Y.を拠点とするファッションデザイナー。ファッションだけでなく多方面で活躍するアーティストでもある。





―― 最後に岡元さんの「座右の銘」を教えて下さい。

岡元:「私の座右の銘は「急がば回れ」なんです。

急いでやらなくてはいけないことは多いけれど 焦って手を抜いてやったことは後で逆戻りしなくてはならなくて、余計に時間がかかったりするので、一つ一つ確実にやっていくのがいい。

一つ手を抜いたことで後で歪みが出てしまうことってとても多いので、少し時間をかけてでも、一つ一つの動きを無駄なく着実にやっていこうと心がけています。

私、実はくよくよしちゃうタイプなんですよ。だから、後ろを振り返りがちなので、急ぐことで失敗したくないんです。でも、失敗してしまったことについては、「終わったことは仕方がない。次は絶対に同じことにならないように」と切り替えるようにしていますよ。」

――コレクションの仕事は、毎シーズン色々なものを引き出されるのが楽しい。」と語る岡元さん。何年やってもご自身の仕事に常に新しさと刺激を感じながら挑戦される。そんな生き方に憧れます。

本日は素敵なお話の数々、ありがとうございました。

岡元さんがメイクを施したルック動画。
「マットなレッドリップがポイントのシンプルだけど印象的なメーキャップです。つけるのにちょっと勇気がいるレッドリップも、他の要素をミニマムに抑えることで、カジュアルに楽しむことができます。」(岡元)

そして最後にご自身の毎日のメイクアップ道具は何を使っていらっしゃるのですか?という質問に、「これは嘘偽りなく、本当にすべて「PLAYLIST」を使っています。」とお答えくださった岡元さん。

こういった場面でも岡元さんのお人柄が垣間みれた瞬間でした。

岡元さん流、プロが生み出したメイク道具「PLAYLIST」をぜひ体験してみませんか?

PLAYLISTについてもっと知りたい方はこちら>>

(撮影:GIRAFFE、取材/文:WSENSE)

岡元さんのルック動画にリンクする「お勧めPLAYLIST」アイテムはこちら!

岡元さんが特にお勧めしたい「PLAYLIST」アイテムがこちら!

「マットな質感は肌の質感と近いので、意外と肌から浮くことがないので、濃い色ほどマットタイプがおススメです。くすみのない赤なので、肌色を明るく見せてくれる効果もあります。」(岡元)

 

資生堂トップヘア&メーキャップアーティスト
岡元 美也子(おかもと みやこ)


ヘア&メーキャップを中心とした卓越した美容技術をもち、世界を舞台に時代をリードするクリエーション活動を行うヘア&メーキャップアーティストの頂点の一人。

5年間のNY 駐在を経て、現在もNY コレクションを中心に数多くのメゾンでメークチーフを務めている。 最先端のモードの現場で蓄積したトレンド情報をわかりやすく解説し、TV・雑誌への出演、商品プロデュースなど多方面で活動中。 「シンプル・モダン・リアリティ」をベースとしたメークテクニックに著名人からも厚い信頼を寄せられている。

また、自ら開発に携わった「資生堂ファンデーションブラシ131」は、これまでの売上累計330万本を超える大ヒットとなり、 2012年には「@コスメ ベストコスメ大賞 総合大賞 第一位」、現在も引き続き高い評価を得ている。

これまで、「インウイ」「レシェンテ」「ピエヌ」「SHISEIDO THE MAKEUP」「オプレ」「ホワイトルーセント」など 多くのブランドのTV・CMや広告ビジュアルのメークを担当し、09年夏までは資生堂「マキアージュ」のビューティーディレクターとして イメージモデルである蛯原友里、土屋アンナ、栗山千明、杏などのメーキャップを行う他、数々のヒット商品の開発にも携わる。

著書に「シンプル魅せメイク」(扶桑社)、「7つの肌を着替える美肌メイクのレシピ」(扶桑社)がある。

また、テレビ朝日系「BeauTV VoCE」(ビューティービー ヴォーチェ)(毎週金曜深夜1 時50 分~2 時20 分)の コーナー「今日から使えるビューティーレッスン!Beauty Book」に出演しており、シンプルで分かりやすいメーク情報で人気ナンバーワンコーナーとなり、 視聴者から岡元へのメーク悩み相談が殺到している。

2016年9月21日発売の新ブランド「プレイリスト」は、コンセプトから携わった商品開発の中心的存在。
2012年より毎日ファッション大賞選考委員を務める。

http://hma.shiseidogroup.jp/okamoto/



[閉じる]